大阪電気通信大学

廃材ダンボールを用いた絵画【相反する二面世界】

制作の経緯

新型コロナウイルスによる影響で、インターネット通販の需要が増えたことによる廃材ダンボールの増加が、制作のきっかけです。

作品概要

  • 土台となるダンボールに、絵画部分のデザインとなるパーツを貼っていくことで絵画の制作をしました。
  • デザインとなるパーツに層を作り、土台の部分も一部くり抜き加工をすることで立体感を出しました。
  • この作品は、二つ並べた時だけでなく片方ずつでも作品として成り立つように制作しました。

一つ目は自然をモチーフにした風景画の作品です。

  • 画面下部は、森と岩のイメージで薄く剥がしたダンボールを細かく貼り付けて制作しています。
  • 画面中部の山は、三層になっていて立体感を出せるようにしました。

二つ目は人工物のイメージで、廃墟や集合住宅感のある建物の絵画になります。

  • 画面下部から中部にかけて建物のデザインになっています。それぞれ三層になっていて、屋根の部分で高さが変わるように制作しました。
  • 画面上部は、二作品とも共通で向かい合う太陽のデザインになっています。これはダンボールの端の部分を丸めて縦に配置することで、デザインに違いをつけました。
  • もう一つ風景画には鳥、建物の絵画には飛行船のデザインで対比になるように制作しました。

サイズイメージなど

  • 作品の大きさは二つとも同じサイズで、縦80×横64cmのサイズになっています。
  • 下の画像は、大きさのイメージをしやすいように作者自身との対比画像となります。(ちなみに作者は166cmぐらいです。)

ちなみに二枚の配置を入れ替えた時の画像がこちらです。
上がアイキャッチの配置、下が入れ替えた場合の配置

制作裏話

  • 今回の制作では、ダンボールの加工に取り掛かるまでのデザインの部分にとても時間がかかりました。
  • 当初の予定では、一枚の作品の中で二つの世界を作る予定でした。しかし作品のボリュームや加工の手間などを考えて今回の制作内容になりました。
  • ダンボールの着彩については、当初からしない方向で作成しており素材の味を生かした作品になっています。

作者プロフィール

藪内 達也

総合情報学部 ゲーム&メディア学科 ビジュアルコミュニケーションデザイン研究室 所属

 

大学では、イラスト作品や映像についても学びました。

今回は、経験の少ない立体作品の挑戦でしたが楽しんで取り組むことができました。

コメント


W廣瀬2022-02-13T14:44:13

作品に込めたコンセプトや切り口はとてもいいですね。
試作はたくさん作ってないかな?作っていたらごめんなさい。。
もっともっとたくさんつくって、その作っていく過程で、ダンボールの特徴的な部分や、取り組んでいた大量消費されるダンボール問題なども、もっと感じられるようなものがなにかという自問自答して、自分なりの答えを作品として表現できたら、なお良かったですね。

藪内達也2022-02-13T14:53:35

コメントありがとうございます!
制作段階での試作品は作れていないです。。
ダンボールの消費問題などの観点はあまり考えきれていませんでした。
貴重なご意見ありがとうございます!