沼田研究室ではペン字学習時の辞書を引く手間を解決するため,ペン字見本アプリの開発を行なっています.
ペン字見本アプリでは手本文字の表示と同時にグリッド線の表示を行います.
私は手本文字と同時に表示するグリッド線について,中心線の位置など文字がもつ特徴点をユーザが捉えやすいグリッド線を検討する研究を行いました.
研究にあたり,以下の2つの調査を行いました.
①市販のノートを収集し,それぞれに描かれているグリッド線の調査.
②ユーザが文字の特徴を捉えやすいグリッド線を考察するための漢字の書き取り調査.
①市販のノートを収集し,それぞれに描かれているグリッド線の調査.
市販のノートを収集し,それぞれ描かれているグリッド線について考察を行いました.


調査の結果,平仮名や漢字を書く目的で制作されたノートの多くは4分割する十字点線のグリッド線が使用されており,その他のグリッド線では作図や英字といった異なる用途についてサポートをするものも見られました.
市販のノートのグリッド線の調査により,4分割する十字点線が多く使用されていることが明らかになったが,文字の様々な特徴を捉えやすくするグリッド線として適切なものは本当に4分割するグリッド線なのかと考え,②の漢字の書き取り調査を実施しました.
②ユーザが文字の特徴を捉えやすいグリッド線を考察するための漢字の書き取り調査.
書き取り調査の用紙を作成し,沼田研究室のメンバー15名を調査対象者とし,漢字の書き取り調査を実施しました.

書き取り調査では9種類のグリッド線,計10項目にそれぞれ異なる特徴を持った5つの漢字の書き取りを行いました.調査の結果,文字が持つ各特徴ごとにその特徴をサポートできるグリッド線は異なることが明らかとなりました.
HW18A1522022-03-22T11:00:45
調査の際、使用したノートはどこの会社のものですか?